2025年6月3日午前6時39分、日本プロ野球界の永遠の英雄である長嶋茂雄さんが肺炎のため東京都内の病院で89歳の生涯を閉じられました。
「ミスタープロ野球」「ミスタージャイアンツ」として愛され続けた偉大な人物の死去は、全国のファンに深い悲しみをもたらしています。 。
葬儀・告別式は近親者のみで執り行われることが発表されましたが、最も注目を集めているのが喪主の人選となっています。
日本の伝統的な慣習では長男が喪主を務めることが一般的な中、今回は次女の長島三奈さんが喪主を務めることが明らかになりました。
なぜ長男の長嶋一茂さんではなく、次女の長島三奈さんが喪主を務めることになったのでしょうか。
そこで今回の記事は、
こちらの内容でまとめていきます。
【画像】長嶋茂雄の喪主はなぜ一茂じゃない?

報道によると、長嶋一茂さんと父・茂雄さん、そして家族との間には長年にわたる確執があったとされています。
長嶋一茂さんは2021年に発売された雑誌「ゲーテ」の連載エッセイの中で、父・茂雄さんと「もう13年会っていない」と衝撃的な告白をしました。
この告白は大きな波紋を呼び、父子の深刻な断絶を示すものでした。
さらに同エッセイで「生きているうちに父と会うことは、もう二度とないだろう」とも綴っており、関係修復が極めて困難であることが伺えました。
この絶縁状態は2007年の母・亜希子さんの死後から徐々に深刻化し、2009年頃からは完全に音信不通となったとされています。
一茂さんは父だけでなく、妹の三奈さんや他の兄弟姉妹とも10年以上顔を合わせておらず、連絡も取っていないことを公表していました。

今回の父・茂雄さんの訃報に際しても、一茂さんが臨終に立ち会ったという報道は確認されていませんでした。
しかし、遺体が自宅に戻る際には三奈さんと共に付き添う姿が確認されており、最期の場面では家族としての役割を果たしていたことがうかがえます。
このような長年の家族関係の状況を考慮すると、喪主という重要な役割を一茂さんが担うことは現実的ではなかったと考えられます。
日本の伝統的な慣習では長男が喪主を務めることが一般的ですが、近年では故人に最も寄り添い、実際に世話をしてきた家族が喪主となるケースも増えている現状があります。
家族の実情と現代的な家族観が反映された結果として、実際に長年父を支えてきた三奈さんが喪主を務めることになったと理解できるでしょう。
このような決定は、形式的な慣習よりも実質的な貢献を重視する現代の葬儀のあり方を示すものといえます。
【画像】長嶋茂雄の喪主が次女・長島三奈になった3つの理由!

理由1:長年の献身的なサポートがあった
長嶋茂雄さんが2004年に脳梗塞で倒れて以降、生活全般のサポートやリハビリ、メディア対応などを一手に担い、父親の「右腕」として実務面で最も深く関わってきました。
母・亜希子さんが2007年に亡くなってからは、その役割がさらに大きくなり、日常生活のほとんどを支えていたと報じられています。
2018年8月中旬には、グレーのジャージと迷彩色のロングスカートという服装で、目元まで隠れる大きなマスクをして、長嶋さんが入院している東京都心の大学病院へと小走りで駆けていく三奈さんの姿が目撃されました。

看病は、長年長嶋さんの身の回りの世話をしている男性と三奈さんの2人が交代で行っていたようです。
フリーアナウンサーである三奈さんは、毎年この時期には甲子園で高校球児を取材していましたが、この年は取材をキャンセルして長嶋さんに付き添っていました。
時には家に帰らず病院に泊まることもあったといい、この献身的な看病の甲斐あって、長嶋さんは奇跡の回復を遂げました。
2021年の東京オリンピックでは開会式に聖火ランナーとして登場し、車椅子を使わず、自らの歩みで聖火を繋いだことも話題となりましたね。
理由2:長男・一茂との関係性や家族事情

2000年代後半以降、相続や資産管理、「長嶋茂雄」の商標権取得をめぐるトラブルが続き、家族間での対立が決定的となりました。
実際に「13年会っていない」と本人が明かしたこともあり、家族内の関係性が喪主人選に影響したと考えられます。
長嶋一茂さん自身も「家族とは距離を置いている」「長嶋家の財産は放棄した」と公言するなど、家族との関係が良好ではない状況が続いていました。
このような状況下で、葬儀という重要な場面において、家族の結束を保ち続けてきた三奈さんが中心的役割を果たすことが適切と判断されたのかもしれませんね。
理由3:故人と家族の意向

日本の伝統的な慣習では長男が喪主を務めることが多いものの、近年では故人に最も寄り添い、支えてきた家族が喪主となるケースも増えています。
また、今回の葬儀は非公開・近親者のみで行われ、「静かに見送ってほしい」という家族や故人の意向も反映されています。
メディア対応や世間の注目を適切に管理するためにも、長年にわたってなキャスターとして活動してきた三奈さんが喪主を務めるのが最適だったといえます。
まとめると、長嶋三奈さんが喪主となったのは、家族の実情と長年の献身的サポート、そして故人や家族の静かな見送りへの願いが重なった結果といえるでしょう。
まとめ
今回の記事は、
・長嶋茂雄の喪主はなぜ一茂じゃない?
・長嶋茂雄の喪主が長島三奈になった3つの理由!
こちらの内容でまとめました。
長嶋茂雄さんの喪主が次女の長島三奈さんになった背景には、彼女の長年にわたる献身的なサポートと、家族内での実務的な立場が大きく影響していました。
三奈さんは2004年の脳梗塞以降、父親の介護を一手に担い、2007年の母・亜希子さんの死去後はその役割がさらに重要になりました。
同時に「オフィスエヌ」の代表取締役として事業面でも父親を支え続け、実質的に長嶋家の中心的存在となっていたのです。
「ミスタープロ野球」として愛され続けた長嶋茂雄さんの最後の旅立ちを、最も身近で支え続けた娘が見送ることは、きっと茂雄さんにとっても本望だったに違いありません。
奇しくも6月3日は三奈さんの誕生日でもあり、運命的な巡り合わせを感じずにはいられない出来事となりました。
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