2025年5月30日、農林水産省で開催された記者会見で、小泉進次郎農林水産大臣が深々と頭を下げる映像が各メディアで報じられました。
この謝罪の背景には、前日の29日に行われた政府備蓄米の随意契約に関する事業者向けオンライン説明会で、同省職員による不適切な発言があったためでした。
コメ価格の高騰が続く中、政府は備蓄米の放出による価格安定化を目指しており、この説明会は重要な政策説明の場でした。
しかし、説明会の質疑応答の際に農林水産省職員が発した一言が、事業者や国民から強い批判を浴びることとなりました。
一体何が起こったのでしょうか？
そこで今回の記事は、
こちらの内容でまとめていきます。
【何があった】備蓄米説明会の不適切発言とは？
職員が、
「しつこくしつこく聞いてこられるので、もう一回言ってあげて」
という趣旨の発言をしていたことが明らかになりました。
この発言は、説明会の質疑応答セッション中に司会を務めていた農林水産省職員が、説明担当者に向けて発したものでした。
農林水産省の説明によると、オンライン説明会のチャット欄に同じ質問が複数の事業者から寄せられていることを伝える意図だったとされています。
しかし、「しつこい」という表現が事業者に対して極めて不適切であり、参加者の感情を害する内容として問題視されました。
参加していた事業者の多くは、コメ価格の高騰により深刻な経営課題を抱えており、政府の備蓄米放出による価格安定化を切実に求めていました。
そのような状況下で、真剣な質問を「しつこい」と表現されたことに対し、参加者からは強い不快感と失望の声が上がりました。
特に、公的な説明会という場での発言として、行政機関の職員としての適切性に欠けるとの指摘が相次いだのです。
この発言はすぐにSNSで拡散され、「上から目線」「事業者を軽視している」といった批判が殺到しました。
農林水産省に対する信頼を損なう重大な問題として、多方面からの厳しい意見が寄せられることとなりました。
小泉進次郎農林水産大臣は30日の閣議後記者会見で、この発言について「嫌な思いをした方がいたらおわびする。申し訳ありませんでした」と頭を下げて謝罪しました。
さらに、農林水産省内部では該当職員に対して上司からの厳重な注意がなされ、本人も深く反省しているとの報告が大臣に上がっているとのことです。
今後の再発防止に向けて、省内での研修強化や職員の意識改革などの取り組みが検討されているとされています。
備蓄米説明会で進行役の農林水産省職員は誰？
各報道機関の記事や農林水産省の公式発表、さらには小泉進次郎農林水産大臣の記者会見においても、該当職員については「農林水産省職員」「司会者」「該当職員」などの表現にとどまっており、個人名や具体的な役職についての言及は一切ありません。
また、説明会の進行や司会を担当した職員の所属部署についても、現在のところ詳細な情報は公開されていません。
政府備蓄米の随意契約に関する業務は、農林水産省の複数の部署が連携して行っているため、説明会の運営についても複数部署の職員が関わっていた可能性があります。
特に、備蓄米の管理や流通に関わる新事業・食品産業部や、政策の説明を行う部署の職員が説明会に参加していたものと推測されます。
一般的に、このような政府主催の説明会では、課長級や室長級の幹部職員が説明者を務め、係長級や主査級の職員が司会進行を担当することが多いとされています。
今回の説明会においても、同様の体制で運営されていたと考えられますが、具体的な職階や経歴については公表されていないのが現状です。
まとめ
今回の記事は、
・備蓄米説明会で何があった？不適切発言とは？
・不適切発言をした進行役の職員は誰？
こちらの内容でまとめました。
「しつこくしつこく聞いてこられるので、もう一回言ってあげて」という職員の発言は、コメ価格高騰に苦しむ事業者への配慮を欠いた表現として強く批判されました。
発言を行った職員の氏名は公表されておらず、組織全体での改善に焦点を当てる方針が示されています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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