人気アーティスト・星野源さんの最新アルバム「Gen」のプロモーション広告が、思わぬ形でSNS上を賑わせています。
街中の公共掲示板や商店街案内所、銭湯などに昭和レトロなデザインのポスターが掲出されたキャンペーンが話題となったのですが、その中でも特に「公共掲示板への掲出」が議論を呼んでおります。
本来は地域密着型の情報発信の場とされる公共掲示板に、全国規模の商業広告が掲載されたことで賛否両論が巻き起こりました。
そこで今回の記事は、
こちらの内容でまとめていきます。
【炎上】星野源の広告ポスター批判はなぜ?

このキャンペーンでは、街中の様々な場所にレトロ風のポスターや看板が掲出されました。
掲出場所には公共掲示板をはじめ、商店街案内所、銭湯、東京・戸越銀座や大阪の商店街などが含まれておりました。
制作を担当したのは「オモコロ」などを運営するバーグハンバーグバーグで、昭和レトロな雰囲気を演出するためにエイジング加工が施されています。

ポスターは「昔からそこにあったかのように」見えるよう、色あせやサビ、汚れなどの加工が施されており、街の風景に自然に溶け込むデザインとなっていました。
しかし、この中でも特に「公共掲示板」への掲出が問題視されることになります。
ただ、
「こういう広告は面白い」
「街に溶け込むデザインが良い」
といった肯定的な声もあり、実際に見に行くファンも現れました。
レトロな看板の横に立って自撮りするファンが続出し、SNS時代を意識した「巡礼スポット」としても機能しているようですね。
しかし、SNS上ではこの「公共掲示板」の掲出について厳しいコメントも多数あるようです。


この炎上騒動は、一体何が問題なのでしょうか?
理由について、次で詳しく見ていきましょう!
【炎上】星野源の広告ポスターが問題視される3つの理由は!

1. 街の掲示板が本来の使い方と違う使われ方をしている
街の掲示板は、地域の人たちのためのお知らせを載せる場所として作られています。
本来は、地域のお祭りの案内、市役所からのお知らせ、住民同士の情報交換などに使うものでした。
これらの掲示板は、みんなの税金で作られて管理されており、地域の人たちが情報を共有するための大切な設備です。
そこに全国的な歌手のアルバム宣伝が貼られることで、本来の使い方から外れているのではないかと指摘されました。




また、街の掲示板のスペースは限られているので、商業広告で埋まってしまうと、本当に載せるべき地域の情報が載せられなくなる心配もあります。
住民主体の情報発信の場が、企業の宣伝の場に変わってしまうことへの不安が表明されました。
2. 商業宣伝によって公共の場所が私物化される心配
街の掲示板は市民みんなの共有財産で、特定の企業や個人の利益のために使われるべきではないという考えがあります。
商業広告を載せることを許可すると、公共の場所の「みんなのもの」という性質が損なわれるという道徳的な問題が指摘されました。
また、同じようなことが増える心配です。
「これを認めると宣伝だらけになってしまう」
「今後、宣伝ばかりになって本来の掲示板の役割がなくなってしまう」
という声が多く上がりました。

一度商業広告を載せることを認めてしまうと、他の会社からも同じような要求が殺到し、結果的に街の掲示板が企業同士の宣伝合戦の場になってしまう可能性があります。
こんな状況になれば、本来の地域情報が埋もれてしまい、住民にとって本当に必要な情報が得られなくなる恐れがあります。
また、商業広告を載せることで得られる収入や、どんな基準で載せるかが不透明なことについても疑問視されています。
どんな会社なら載せてもらえるのか、お金を払う必要があるのかなど、運営面での公平性や透明性に関する課題も出てくると思われます。
3. 地域との関係が薄いのに地域の場所を使ったこと
星野源さんや宣伝会社がその地域と直接関係がないのに、地域の掲示板を利用したことに対する違和感があったみたいです。

地域の人たちにとって街の掲示板は、単なる情報を載せる場所以上の意味があります。
それは住民同士のつながりを表す場所であり、地域の自治や独立性を表す象徴的な存在でもあります。
そこに外部の商業的な力が入り込むことに対して、あまり良く思われなかったみたいですね。
さらに、SNS上での拡散や「聖地巡礼スポット」化によって、地域住民以外の人々が大勢押し寄せる可能性への心配も示されました。
静かな住宅街の掲示板が観光地化することで、住民の平穏な生活が脅かされるのではないかという不安も表明されています。
このような問題から、炎上騒ぎとなったみたいです。
星野源の広告ポスター批判に横浜市のコメントは?

横浜市の担当部署は、
「今回のポスター掲示はルール違反ではない」
という見解を示しています。
現在のルールの範囲内で問題はないということを明確にしました。
横浜市の街の掲示板には、使ってはいけない内容が具体的に決められています。
選挙関連のポスター
人の悪口や誹謗中傷する内容
わいせつな内容
暴力的な表現を含むもの
などが禁止事項として書かれています。
今回の星野源さんのアルバム宣伝ポスターは、これらの禁止事項に当てはまらないため、貼ること自体に問題はないと判断されました。
さらに重要な点として、ポスターを貼るときに事前の申請などの手続きも必要ないことが説明されました。
横浜市の街の掲示板は、一定のルールの範囲内であれば誰でも使える仕組みになっています。
これは市民が自由に情報発信できるようにし、手続きを簡単にして使いやすくするためです。
商売目的の内容についても、横浜市は明確な見解を示しています。
ピアノ教室や便利屋さんの宣伝など、商売目的のポスターも禁止ではないとされています。
地域密着型のサービス業や教室などの宣伝は、住民にとって役に立つ情報として位置づけられており、商売の内容であっても一律に禁止されているわけではありません。
掲示期間についても、「1回につき10日以内」というルールが設けられています。
今回の星野源さんのポスターもこの期間内で実施されているため、期間面でもルール違反にはならないと説明されています。
このような期間制限により、特定のポスターが長期間掲示板を占領することを防ぐ仕組みになっています。
横浜市の担当者は「市のルールを守って使っていただいていると理解している」とコメントしており、現在の制度では適切な使い方だったという認識を示しています。
しかし、この横浜市の見解に対しても、市民からは色々な反応が見られています。
「ルール通りなら問題ない」という意見がある一方で、「ルール自体を見直すべき」という声も上がっているとか…。
現在のルールが時代に合っているかどうかを問う意見も多く、今後のルール改正の必要性について議論が続いています。
まとめ
今回の記事は、
・星野源の広告ポスター批判はなぜ?
・星野源の広告ポスターの問題点は何?
こちらの内容でまとめました。
星野源さんの広告ポスター炎上は、法律や規定上の問題はなかったものの、地域コミュニティの場に大規模な商業宣伝が入り込むことへの違和感や反発が、主な炎上理由となりました。
横浜市は現行ルールの範囲内で問題はないという見解を示しましたが、ルール自体の見直しを求める声も上がっています。
一方で、広告表現やアイデア自体を評価する声も多く、賛否が大きく分かれた事例となりました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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